ボランティア・スピリット・アワード
過去の受賞者の紹介
2011年 全米表彰式レポート
表彰式ゲストの女優・スーザン・サランドンさん(写真中央)と中村さん(写真左)、河田さん(写真右)
表彰式ゲストの女優・スーザン・サランドンさん(写真中央)と
中村さん(写真左)、河田さん(写真右)

2011年4月30日から5月2日まで米国ワシントンD.C.で開催されたSPIRIT OF COMMUNITY全米表彰式に、第14回米国ボランティア親善大使に選出された中村 ゆうさん(受賞時:和歌山県立橋本高等学校2年生)と河田 紗弥さん(受賞時:私立東京女学館高等学校2年生)が参加しました。

全米表彰式では米国各州から選ばれた受賞者と交流を深め、ワシントン郊外の小学校での読み聞かせボランティアなどのプログラムにも参加しました。

ボランティアでより良い世界を作りたい

河田 紗弥さん(受賞時:私立東京女学館高等学校2年生)

河田 紗弥さん この全米表彰式に参加できたことをとても嬉しく思っています。長いと思っていた4日間のプログラムもあっという間に過ぎてしまいました。
他の国の親善大使や米国の受賞者と仲良くなれるだろうかと思っていたのですが、みんな私の言葉に耳を傾けてくれ、すぐにたくさんの友達が出来ました。人と人がつながっていくためには「相手に興味を持つ」ことがとても重要だと思います。たとえ語学力が完璧ではなくても、相手に興味を持って、熱心に自分の気持ちを伝えようと努力すれば、こうして多くの人たちとの絆が生まれることを実感しました。

 アメリカの受賞者たちの活動はどれも驚くものばかりでした。
 特に印象に残っているある男の子は、視神経の病気に罹ってしまい、その治療費の足しにしようと水彩画の絵葉書を作ってコーヒーショップで販売し、売れたお金の一部は医療関係の財団に寄付していました。すると、地元の印刷会社からオファーがあり、今ではカレンダー、挨拶状、メモ帳などに彼の絵が使われて販売されるようになったそうで、寄付も以前よりずっと多くできるようになったと笑顔で話していました。その彼のコメントに「Every act of kindness helps create kinder communities and a better world for all(一つひとつの親切な行動が、思いやり溢れる地域とより良い世界をつくる)」というフレーズがあって、とても共感しました。
 この男の子も私も17歳。「私たちの世代が、これからより良い世界をつくりあげていくんだ」という自覚と勇気をもらいました。

 全米表彰式は、本当に一生に一度しか経験できないような、とても素敵で充実したものでした。私の価値観はもちろん、人生そのものを大きく変えるきっかけになる気がしています。海外の受賞者のみんなからたくさんのパワーをもらったので、参加して得た知識や経験を出会う人たちにどんどん発信していきたいと思います。そして、みんなで刺激し合いながら、ボランティアを日本中に、世界中にもっともっと広めていきたいです。
 SOCで出会ったみんな、そして自分を支えてくれたすべての方々に感謝の気持ちを込めて"ありがとう!"

◆河田 紗弥さんのボランティア活動
高校生が主体となって日本の子どもの貧困を考える団体「キッズウインドウ」を立ち上げた。リーダーとして40人以上のメンバーをまとめながら、全体会議の進行はもちろん、イベントごとの実行委員会の委員長も努めている。現在は大規模な子ども祭り、小学生への教育サポート、子どもたちを勇気づけるためのサッカー教室などを計画中。活動資金を集めるため、寄付つき商品の企画なども担当し、2011年2月には「Heartful Valentine Chocolate Box」を大手百貨店で販売してTV・雑誌などにも取り上げられた。

人を思いやる気持ちはみんな同じ

中村 ゆうさん(受賞時:和歌山県立橋本高等学校2年生)

中村 ゆうさん 米国ボランティア親善大使に選ばれてから、コミュニケーションが上手く取れるのかと不安だったのですが、ルームメイトをはじめ海外の受賞者みんなが緊張していた私に積極的に声をかけてくれ、すぐに仲良くなることができました。情報交換会でも、最後まで私のプレゼンを一生懸命聞いてくれて、最後はみんな拍手をしてくれました。もともと私は人見知りだったのですが、言葉は違っても気持ちは繋がるんだと実感できました。

 受賞者の一人に、14歳の目が不自由な男の子がいました。学校に行ってもクラスメイトは週何時間も読書の授業があるのに、彼のような視覚害を持っている生徒たちには週に一時間しか点字の授業がなく、授業についていくのも難しくっていったのです。
そこで、彼はニュージャージー州のある州議会議員に相談し、州議会でスピーチをさせてもった結果、州議会議員らが協力して120万ドルの予算をとり、視覚障害を持っている児童に対して週4時間の点字の授業を追加してくれることになったのです。その後も、彼は視覚障害者の代表としての活動を続けているのです。

 自分が辛いときに、自分と同じ立場の人たちにも何かできないかと思う優しさ、そしてそれを行動に移して自分の街をも動かす実行力、そのパワーにとても感動しました。他にも、全米表彰式の受賞者のボランティア活動は、規模も内容もスケールの大きなものばかりでしたが、そのどれもが温かい思いやりの気持ちが伝わってきました。

私は、世の中にこういう人たちがいるということを、ぜひたくさんの人に知ってもらいたいと思います。そして、このような仲間と一緒に時間を過ごすことができて本当に良かったと心から思いました。
 全米表彰式に参加して、受賞者のみんなに共通していたのは、「誰かを笑顔にしたい」という気持ちと、自分を支えてくれてきてくれた人への感謝の気持ちでした。私も感謝の気持ちを忘れずに、これからもボランティア活動を続けていきたいと強く心に誓いました。

◆中村 ゆうさんのボランティア活動
きっかけは知り合いのおじさんが亡くなったことだった。寂しさで心を塞いでしまったおばあさんに少しでも元気を取り戻してもらおうと、おじいさんの畑に「ひまわりの種」を蒔いた。畑一面にひまわりが咲くと、見学者がやってきた。おばあさんに笑顔が戻り、畑から獲れたたくさんのひまわりの種は、小分けにして地域の方々へと配った。2010年の夏には町のあちこちでひまわりが咲き、地域の人にも喜ばれた。一人でも多くの人にひまわりを見て元気になってほしい、そして地元を「ひまわりの街」と呼んでもらえるようにと現在も活動を続けている。
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