Award Honorees

第26回
ボランティア・スピリット・
アワード受賞者

- 文部科学大臣賞
中学生部門 -
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東京都サレジアン国際学園
中学校高等学校松尾 栞奈小さい頃から路上で生活しているホームレスの方を見てきて、母と何かできる事はないかと考え始め、お弁当活動ならできると思って2年前から自分で作ったお弁当を生活に困っている方やホームレスの方に配る活動をしている。ホームレスの方にお弁当を持って行った際にはなるべく話をして、少しでも多くコミュニケーションを取るようにしている。声をかけ話をすることで体調確認にも繋がるからだ。また小学3年生の時から保護犬、保護猫のお世話や譲渡会などのお手伝いもしている。自分ができることをこれからも考えていこうと思っている。
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- 文部科学大臣賞
高校生部門 -
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宮城県宮城県農業高等学校農業経営者クラブ
地元の砂浜には5㎜程のプラスチック片が大量に散乱していた。これは稲作で使われるプラスチック肥料の残骸で、これが一因となり海洋汚染を引き起こしていたのだ。そこで自分たちはウレアホルム肥料を使うことで、稲を育てる際にプラスチック肥料を使わない栽培法の構築に成功。これを商品化することで通常よりも安くお米を作ることができる。この実績が認められ、国会資料として提出され、プラスチック肥料を使わないことがJAで決定。プラスチック肥料をゼロにする活動に繋がった。現在は緑肥を地域の農業組織と連携して広めるボランティアも始めた。
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- 米国ボランティア
親善大使 -
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東京都Read by Anna リードbyアナ
菊地 真莉佳地域の英語教育の平等性を目指し、三鷹武蔵野地区を中心に、地域の子どもたちと季節のイベント等に合わせて英語の絵本を一緒に読むイベントを開催している。英語がはじめての子どもでも参加しやすいように、フォニックス(発音とアルファベットの関係性やルールを学ぶ学習法)を取り入れて、月に1回程度、クリスマスのイベントに合わせては、12月に3回開催している。現在は日本ではじめての“子どもによる子どものための英語創作絵本コンテスト”を開催するために、出版社やメディアのサポートを得られるように活動している。
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兵庫県学生団体Get CHANCE
濱田 颯太主な活動の一つ目は「オンライン塾GET」の運営だ。これは経済的な理由で塾に通えない学生、学ぶ意欲のある学生を対象にした無料塾で、授業内容はボランティアの先生方と私たちで作成している。二つ目は「人生の授業CHANCE」という講演会の運営。自分たちは将来の自分のあり方を考える時間が何よりも大切だと考えており、各部門の専門家や職業人による講演会を無料開催している。意識していることは、生徒が受け身になって授業を受けるのではなく、より積極的に授業に参加しやすくするために、生徒と先生の対話を重視した授業だ。
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- 全国賞
中学生部門 -
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京都府ジュニアリーダーズクラブ
for Social Actionイベントやゲームなど一から何かを創り出すことが好きだったので、身近な問題の解決に貢献できるようなアイデアを出し合って実現する活動を行っている。昨年は目の見えない人とも一緒に楽しめる目隠しパズルを作って、地域の人が遊びながら交流してもらえる会を開催した。また“互いの違いを理解し合える遊び”をテーマに、カードゲームを制作。現在は10月29日に実施する清掃活動「ハロウィンチャレンジ~ゴミ拾い名人は誰だ!?」の準備を進めている。今後はイベントなどの時に受付や案内役を率先して行って、自分に足りない能力を身につけたい。
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愛媛県宇和島市立城南中学校生徒会
福島県南相馬市のマーチングバンド「Seeds+」を宇和島に招待するコンサートの運営を行った。近隣の中学校とのリモート会議を通して、イベントの内容を企画し、地元の夏祭りのダンス「ガイヤ」を披露することなどを提案し、当日は自分たちで進行などの役割を担ってコンサートを盛り上げることができた。2日目には宇和島市の名所を案内するおもてなしツアーを実施。これは「えひめ南予きずな博」のプレイベントでもあり、本番に向けて大いに勢いづけることができた。将来的には「ボランティアのまち宇和島」と言われるようになりたい。
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茨城県茗溪学園中学校高等学校JRC同好会
畑を通して地域や世界と「繋がる」活動を行っている。学校の食堂から出た野菜くずを堆肥化し、その堆肥を活用して学校の畑で農作物や花を育てている。これまでに、学校の畑で育てた野菜をウクライナからの避難民の方々や地域の子ども食堂に寄付した。海外の学校と学校菜園を通して交流したり国際的な会議に参加したりし、「ThinkGlobally,ActLocally」を心がけて活動している。今後は畑活動を持続可能なものとし、地域社会との繋がりを強化しながら、国際交流や研究者との学問的交流の機会にも積極的に参加していきたい。
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愛知県名古屋市立新郊中学校宮原 りあ
ペットを埋葬したお寺にお供えされたペットフードを分けてもらい、それを名古屋市の動物愛護センターへ持って行き、行き場を失った犬や猫たちのおやつや躾のフードとして命をつなぐ活動を行っている。昨年からその枠をさらに広げ、名古屋市で殺処分寸前の猫たちをシェルターに引き取り、さらに家族を探すボランティア活動をされている方々のところに届ける取り組みも行った。
今後は日本国内にとどまらず、世界規模で動物に限らず命を大切にしてほしいというメッセージを発信したい。この活動を通じて得られる大きな可能性を信じています。
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- 全国賞
高校生部門 -
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青森県青森県立
五所川原農林高等学校6次産業研究室自分たちは津軽地域の子どもの貧困問題を解決するため、青森リンゴをフル活用した農業高校フードバンクを運営している。主な活動は3つあり、①授業で必ず生まれる規格外リンゴを子ども食堂運営団体に寄贈、②子ども食堂とコラボした子ども向け農業体験の実施、③農業の6次産業化(生産×加工×販売)を実践して商品を開発・販売し、売上の一部で地域農家から規格外野菜を購入して子ども食堂に寄贈。
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埼玉県Your English Classmate
2022年4月より、毎週金曜日の21時30分から30分間、1対1のオンライン英会話を無料で提供している。講師は英検1級保持者の高校生に限定し、現在は12人で活動している。全年齢対象だが主に小学生から高校生の申し込みが多く、これまでに約120回の授業を行った。内容は英検の二次試験対策、TOEFL対策、日常英会話など生徒の要望に応じている。夏にはゲームでの交流やプレゼン練習を目的とした対面イベントも開催した。8月に開いた対面イベントでは再度開催してほしいとの声が多かったため、より大規模なイベントの開催を準備している。
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愛知県トライ式高等学院
千種キャンパス課題研究講座
ボランティアコース1人でも多くの子どもが温かい家庭で生活できるよう、里親を増やす取り組みを行っている。主な活動は、里親家庭の日常写真を展示する写真展の開催や、普及啓発イベントの企画・運営だ。今年度は新たに不妊治療中の妻が里親になり、子どもを迎えるまでを夫目線で描いた一人称動画の制作に挑戦。
複数の里親に当時のいきさつや心境を取材し、それをもとに構成を考え、後日構成にそって撮影を行った。また、写真展に合わせて児童養護施設の子どもたちの夢を展示し、子どもたちの夢を応援してくれる新規里親を募る活動も行っている。 -
岡山県山陽学園高等学校地歴部
瀬戸内海の海洋ゴミ問題の解決に向けた取り組みを行っている。具体的には目視可能な街中ゴミを市民が容易に調査・回収可能なスマホ対応アプリの開発だ。QRコードから無料でダウンロードできるアプリを利用し、市民が日常生活を送るなかで見かけたゴミの位置情報や写真などを送信することで、まずは市民の美化貢献意識の醸成がなされる。また送信データからゴミの集積場所の地図化と清掃の効率化が可能になる。このように市民自らの手で海洋ゴミ問題を解決する「シビックテック」の考えを活用した、市民協働に取り組んでいる。
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